マングース狩り/がらんどう
連銃身の猟銃で撃ち殺し手ずから剥製にしたばかりだった。妻は臓器のかわりに粘土が詰まっているにもかかわらず「ワニ革のバッグをくれたら許してあげる」と言い放ち、私は爬虫類狩りは好みではないにも関わらず仕方なく下水道に潜りワニを狩るということになったのだった。私は現地でまずプロのワニハンターであるロバート・ゲランという赤い肌の大男を雇ったのであるが、彼がクーラーボックスから取り出したムカデ(ゲランはムカデではなくヤスデだと主張していた。「違う、違う。ヤスデは肉食でないし毒も持ってない」 しかし、それは私の目にはムカデにしか見えなかった)を食い千切りながら紹介したのがハヌシであった。ハヌシは身長が一九〇セ
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