マングース狩り/がらんどう
 


浅黒い顔を青白くさせながらハヌシは言った。
「マングース狩りに同行してもらえませんか」

チャールズ=シン・ハヌシはインドで先祖代々蛇遣いを生業とする一族の末裔であった。今では宮古島でガイドをやっている彼と私がはじめて出会ったのは、八年前フロリダで下水ワニを狩っているときのことであった。その当時彼は某コンピューター関連企業(名前を出せばおそらく誰もが頷くはずである)の嘱託社員として、赤外線を可視光に変換することなく知覚する人工器官の開発に関わっていた。私の方はといえば相変わらずアルコール浸りのまま狩猟と釣りに明け暮れる日々で、私の堕落した生活に腹を立てて家を飛び出した妻を背後から連銃
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