脳内TV/秋也
 
突き抜けていく
君の名前はなんだっけ
ノー ネーム
あれだ
味わったことのない射精感が欲しいんだ
永遠どこにもない欲望
虚数に近いと言われても
その数がないからな
求めて求めて
砂漠まで
竜と巨人が
エクスタシーと存在意義を懸けて
脳を潰しあう
到底測り知れないよ
「お前は頭の中で世界を拡げすぎだ」
これだれだっけ
ノー ネーム
いくら
こすってもこすっても
でず
不快感と焦燥しか創れない
こんなもんさ
こんなもんさ
色もつけられない竜と巨人
白黒でノイズだらけの砂塵が二つを飲みこむ
音もなく
つばみたいだ
あの子の涎のようだ
あの子の体液の
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