テイルとダッタ/キムラタツオ
 
この街では特に
羽化をする力で走って行く
羽化 つまり だった
ツブシてもツブシても
ツブサレてもツブサレても
だったは増え続けている
金色の羽で飛べ
ているが埋め尽され
ツブシが満ちて夜空に星を掻き消す前に
金色の羽で飛べ!

体の中のみづうみが溢れてしまう
僕はまた夜だ
神に咎められても
僕は一人で夜だった
テロメアの壊れただったは
複眼の一粒の だった が瞬くたびに
増えている
だったは僕のているを虐殺する
金色の羽の虫はツブサレている
ぶつかったのは
だったを囁く電車だった

……たのです』




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