少女と死と少女/ヨルノテガム
 

髪をかき上げてふたり、
見つめ合って笑う 素敵なアナタ、
ワタシとちがうアナタ、同じ日に夢の中で
かくれんぼしたはなし、いつまでも憶えている、キス。

ワタシはアナタをすぐ見つけるけど
アナタはワタシを見つけてくれない
ワタシが鬼の番、アナタはゆく先々で現れる、一遍に
何十人ものアナタを見つけたりした
この景色は怖いくらい美しくて怖いくらい同じで
ゆっくり繰り返した

あまりにアナタが好きで
悲しくなって涙が出たとき
アナタのひとりは あなただけの人形になるわ と言った

アナタが鬼の番で、幾つかの季節、
何年も鬼で、そしてワタシは途方に暮れる



















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