屋根の上/mac
たくてね。」
「人間は何かあると何かしたがる。」
そういうとネコ子さんは前足も後ろ足も体に隠し
寝る体勢に入った
「でもネコ子さん、台風がもうすぐ上陸だから
今日はそろそろ下に降りよう。」
「台風の方が勝手に来るのになんで降りなきゃならないの。」
頑固なネコ子さんをスルメをダシにして
やっと屋根から降ろして家に入った
風が強くなって屋根瓦がバラバラと落ちてきた時は
ネコ子さんの目が一瞬まんまるになったが
その後はお気に入りの布団の上で
ずっと風に揺れる葉っぱを見ていた
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