僕のある日の過去/番田
僕は思うことをどこまでも折り返して書き連ねてみる。文章は続いていくのだ、太く長く続いていくことだろう。白いそこに巻き取られることなく。けれどトイレットペーパーのようにそれが何らかの文章になっているかどうかはわからないけれど、どこまでもじっと埋め尽くすように紙の上を黒く続いていく、コンクリートの歩道だった。何年もアメリカを訪れたことはない君は、前に天高いガラス張りの窓であり、ビルの体であり、上野にもあるような様々な僕を待ち受けていたのはハードロックカフェで、ギャラリーを巡り、チェルシーエリアでオレンジジュースをクイーンズで飲んで帰った。黄色い日本でも買えるようなギャップのTシャツを購入し、そして知ら
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