誰もいない街には/番田
ひとりここには誰もいない
思いながら 僕は
詩作をやめている 暗い僕は
日々を手に そうたやすくはないから
いつも挫折しそうになる 詩作はそして苦悩する
楽しみの詩作は 黄色さだ
誰かにさせられるように続いていくだろう
これを 存在する紙に
ひたすら書く僕を 唯一の
持っている黒いペンで
まっさらに書かされた ペンを使って
黒いいつも 白い窓には
今日の語ることもないだろう あるがままの日があり
季節のすべてを 消えた存在の 風景が
僕の予感も 風にないままに
つまらなく消えたのだ この土地へと
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