過去は僕にレコードとして/番田 
 
僕は人の絵を消しながら
色々な言葉として生きていかないのだと
終わることのないうつつを綴っている

幾層にも抜かしながら
塗り重ねられた詩は 信用しているこの君
戻るのだ君は そこにはあの
ビートルズの過ぎ去った距離を再生したとして
時代に キャンバスは だけど
削り取られるのだ 僕はカップラーメンに
あの曲が売り上げランキングとして

僕の外は雨が 僕からの
何マイルもの劣らないだろう
芯は 僕の知らないレコードへと降りしきっているのだ
鉛筆を刷り込んでいる
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