続 天使になる条件/血が飛ぶ季節/ゆりあ
 

赤がいっぱい
赤がいっぱい

君もその白い肌を剥いだら赤がいっぱいなんだよ

大丈夫君はまだ生きてる
血が温かい
僕はもうだめなんだ
まるで血が通ってないみたいに肌が真っ白でさ
いつだったか神様に魂と心を売ってから赤い血がたくさん見えるようになった
もしかしてあれ神様じゃなくて悪魔だったのかなあ

痛い
痛いよ
色んな人の血が凍って氷柱みたくなって僕に刺さる
僕にはもう痛みなんか無いから血も流れないし
でも空気が冷たいよ
空気がとても冷たい



とても寒い
凍え死にそうだ



そして一つだけ不思議なことは、僕に生えている翼がカラスのように真っ黒だってこと
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