日々の手紙/昼寝ヒルズ
 

星の写真を燃やす朝焼け
太陽が
世界でたった一人の友達のように
わたしに朝の挨拶をする


金曜日の新聞はおもい
そこにいた
それだけの理由で
人は殺せる
すてきな目をしてるのに
目から波の音がきこえてくる


どこかに
世界が出し忘れた手紙がある
わたしはそれを探すため
仕事に行く
ふくれた電車に乗る
足と弁当が踏まれれば
たかが手紙じゃないか
心はよせては返す
波の音がきこえてくる


生まれた
それだけで
世界はわたしを殺せる
そうじ屋が呼ばれる前に
手紙を読んで
夕焼けで燃やすのだ
いのちを燃やすのだ


また夜がくる
ひらかれる星の写真


戻る   Point(11)