アポカテラロ 駅/人 さわこ
手を取っていたい。デジタルカメラ。
辺りに希望はなく、真夜中の別れみたいな数分。
私ともう1人は、知っている場所を教えあった。1本道、誰かが待っている事もない。決して、何処へも繋がっていないから、信じられるものがある。約束をした、必ず変わることを。高価な機械を壊したらしい、とても叶わない夢を見たらしい、それでもまだ生きている。それでもまだ少し生きていても良いという、自分が自分に対して、強く思う。あなたの。
でも、どうせなら得をしたいと思う。羽ばたいて落ちていった昔話の鳥にも未来があったんだと。それを守りたいと思う。昨日見た映画をなんとなく否定しながら、心の中では繰り返していたこと。私だけに訪
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