不気味な水平線/
熊野とろろ
何気ないフットボール
ひとりの壁蹴りをするさなか
二階のベランダから
城への招待状が届きました
少年は驚き
誰にも言いませんでした
城へ、城へ
雨音が聴こえるよ
蟻さんたちスウィングしてら
大鋸屑のビート
まき散らす
擦り減らす
返り咲き
真夜中のビート
積もる、積もる
意識の頭上で
安い鶏が鳴く
風が楠の梢を揺らし
まるっきり嘯く
夜明け
夜明けだよ!
誰が見ているの
そうさ!
此処は夜明けの真ん中だあよ!
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