GOMI/……とある蛙
 

大空に向かって
だが曇天で
少しだけの希望を
轟音と煙と
ブースターの炎とともに
一瞬 見せて
消えていった

そのあとも
地上での歓声
喜びの涙
肩を抱き合う成功者たち

これから地球軌道上を彷徨うのに。

用済みのあと回収車は来ないので
そのうちゴミは忘れられたまま漂い
終には重力の力を借りて落下し
燃え尽きるまで。

しかし、
未だ燃え尽きないホラーと共に。

戻る   Point(7)