GOMI/
……とある蛙
大空に向かって
だが曇天で
少しだけの希望を
轟音と煙と
ブースターの炎とともに
一瞬 見せて
消えていった
そのあとも
地上での歓声
喜びの涙
肩を抱き合う成功者たち
これから地球軌道上を彷徨うのに。
用済みのあと回収車は来ないので
そのうちゴミは忘れられたまま漂い
終には重力の力を借りて落下し
燃え尽きるまで。
しかし、
未だ燃え尽きないホラーと共に。
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