朝/ミツバチ
眩しい朝日に目を覚まして
窓を開けると
冷たく澄んだ空気が
まだ開けきらない
僕の目を
優しく撫でていきました
外の町は
少し霧に覆われていて
近くの山は
かかる霧に朝日が反射して
金色に輝いています
ライム色の銀杏の木
すでに葉を散らし始めた木
その前には
サルスベリとノウゼンカズラが
咲いていて
朝露に濡れた
青い稲穂は
朝日に照らされています
田んぼの畦道の
草刈りをする人
花の手入れをする人
犬の散歩をする人
何処からか
おはよう
と子供達の響く声
それぞれの朝があって
それぞれの一日が始まる
それを僕は
コーヒーを飲みながら
ぼんやりと眺めています
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