ほんの一例/人 さわこ
 
夏休みの宿題にいっさい手をつけず、
始業式がきても提出しなかったとする。

その場合、宿題をほったらかして
夏の間は毎日遊んだり怠けたりしてるわけだけど
でもずっと気がかりではあるわけ、宿題が。
やっぱり出したほうがいいかとか、
出さなかったことによって怒られるんじゃないかとか
そういう罪悪感や不安みたいなものを毎日心のどこかで感じてる
2学期が来るまでそれは晴れることがない。
この、いつまでも解消されることのない継続的な状態
こういう期間
に近い気がする、生きるって。
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