夢の初夏/
番田
みのある
ダシの味は暴発したように
中から 炭酸があふれ出して 口を
当てて 出てきたものを
吸い込んだ 川の中には
何がいるのだろう 目を
閉じて その石べりを
想像する 今年の夏は
何もなかった バッグに入っていた
コーラをひねると そこに 黄色い
*
一点のしるしが
生まれている 緑の
クローバーに
少し あふれたものが
着地する 道ばたに
落ちていた 柿を ひろって
戻る
編
削
Point
(2)