夢の初夏/番田 
 
みのある
ダシの味は暴発したように
中から 炭酸があふれ出して 口を
当てて 出てきたものを
吸い込んだ 川の中には

何がいるのだろう 目を
閉じて その石べりを
想像する 今年の夏は
何もなかった バッグに入っていた
コーラをひねると そこに 黄色い



一点のしるしが
生まれている 緑の
クローバーに
少し あふれたものが
着地する 道ばたに
落ちていた 柿を ひろって


戻る   Point(2)