盆に黒/番田
体に身もだえずに
外に出たいと思った 海を
見ていないように
木の幹の現在に 体を
傾ける
こうしているのを
見ていれば 誰かの声もないままに
死んでいくのは 辛いこと
自分は眠っている 音楽も
ないままに
鳥の さえずりがいってしまう
明かりの中に
ふさぎ込んで
声が むずがゆくもなく 僕は何か望むけれど
アメリカ合衆国に向けて放たないとき
灰色の ぼんやり 満たされない
内の声も忘れて
苦し紛れの選択を
杖が 林のようにして
あった 骨は
白い杖が
なく 肉体を見ずに
紙はちぎれてしまうのだと
目にしなかったときに
金のようにも見えなかった
空に 垂直に ごはんを
そそり立った
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