深海の冬で/番田
青い海に立った
言葉を出すのだと 黒い手紙を流さず
そこではない 願いが
木の幹だ 漂ったのだ 心に抱きながら
自分を忘れずに 宇宙はあると
手にやっては 飛び交いの
自分になることから 思わないことなく
外だった 出ずに戻らない 黒鯛が少しうろついているという
ウミネコのように 一枚の
浅瀬を 飛んでいくと思うと
自分だ 向けるわけでもなかった 目にしない
川の途中で流れたのは
これが食べたいからだった 自分にしていた
瞼だ 外に出されていない
太陽を拡散に考えなかった
憧れた 僕だ
戻る 編 削 Point(0)