『色々あるけれど色』/海 猫
 
恋なんて
友達の評価で冷める

仕事なんて数字さえ上げれば良い

人の顔色ばっかり気にしてる毎日

自分が22年間混ぜ合わせてきた色が知らない色に染まっていく

何のために生きてるのかわからなくなるくらい
毎日が霞んでる

自分探しの旅だと世界各国を渡り歩いても

知識があるヤツが勝つ時代だと本を読みあさっても

結局は透明な僕が僕を待ってる

世間に簡単に染められるけど知らない頃から染み付いた色だけは消せないだろう

僕が生みだした色は
誰にも消せない
誰もが知らない
僕だけの色だ

また染め直す
輝きを増す
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