アンダーザ ライン/さわ田マヨネ
『まずぼくの体にかんしていおう
耳は生えているようで
目は埋まってるみたいだ
だから表面加工をほどこしても
けしきはちっとも変わらなかった』
バスでシオリをなくしてしまった
はさまるものをみつけられずぼくは本がとじずらくなってしまう
体にかんしては
実はさっきからもよおしている
とじられなかったおやゆびから透明なあせがでて
そのとじられなかったページにおやゆびがかたどられる
そのページのいくつかの行を
目をひらくたびなんどもくりかえしてしまう
ぼくの体では
三半規管がくるっている
とぼとぼと歩いている
(どこを、だろう)
せんひきを手にすると体にそったやじるしがうかびあがった
そこでけっして綴られなかったかきじゅんのことをおもう
なにがしたかったか ユウジンはいう
火星にいったらながれるように星座をむすぼう
かたかたとかんせつのはずれたふきかえばんを接骨院へつれていき
(それでも、だ)
もういちどならびかえてやる
/表面加工をほどこさなくても
/けしきはくるくるまわっていた
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