The Fallen Idol.(3)/生田 稔
たのではなかったか。私は、この首相が出るまで自民党の政権に関心はなかった。若いころは社会党が政治を握ることのみを願っていた。
社会党にもその機会が巡ってきたことがあったのは記憶に新しい。村山首相が誕生し日本は新しい命あるいは方向を与えられるかに見えた。このようなことことを言うのはは少しはばかられるが、日本の政治組織は国会の下には官僚が進出して固く勢力をめぐらしているそうである。私はそれを思い村山政権の未来を危ぶんでいた。それのみではない村山氏はお身体がすぐれなかった。それからのこと何か雑然とした政局が引き続いて行ったように思う。自民党は社会党との連携に敗れ、公明党と連携した。社会党というものは
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