自由詩な葉っぱ録/雪、無言、窓辺にて/海里
誰の詩も読みたくないので
誰の詩も読まない
もとより誰かの詩を読めなどと
強いる人もいない
誰かが書いた、というだけの詩ならいいけど
誰かのものである詩は
誰か書いたその人が読んであげてください
自分の詩なのだろうから
誰かが書いた詩でなくてもいいなら
詩はいくらでも
あたりにありふれて溢れていてうれしいし
ひとではないものたちの詩が好きなので
そういう詩であるならば
ひとが書いたものでもいい
書けるならば自分も書きたい
つまりとあるわたしというこのわたしもまた
世界に差し入れられた
人型インターフェースに過ぎないのだろう
ではまたいつか
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