よるの歌/
ミツバチ
昔あなたが
歌ってくれた
丸い月に
響く歌は
僕の心を揺らしている
懐かしさの陰で
小さな背中が
泣いている
作り笑いの
裏側で
指折り数えた夢
いくつ諦めてきたの
叶えるものも
守るものも無くなって
ただ足跡だけが残っていく過去
社会に適応する術を
身につけて
だんだんと見失っていく自分
いつの間にか
ため息ばかりが増えて
やるせない気持ちと
疲れた悲しさが
あなたの歌に溶けて
今日も月夜に
響いていきます
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