分からない月曜日。/志賀羽音
今日は月曜日である。
何故今日が月曜日だと知っていたのか私には分からないが、今日は月曜日である。
何故今日が月曜日だと確信していたのか私にも分からないが、それが変だとは思わないのだから変である。
カレンダーに教えられたからだと考えた。しかしカレンダーは何故月曜日だと分かっているのかは分からない。
今日が月曜日なのは分かっている。しかし何故今日が月曜日なのかは分からない。
日曜日の次の日だからだろうか。火曜日の前の日だからだろうか。
携帯電話は今日が月曜日だと分かっていて月曜日と言っているのだろうか。
今日が月曜日だと分かっているのに、何故今日が月曜日なのか分からない。
それは昨日も明日も起こるのだろう。
私を分からないと言う分からない怖さが包んだ。しかしそれが何か分からなかった。
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