校舎を逃げ入る/番田
僕は考える
詩を書くことを、考える
鉛筆をかじりこみ 苦悩する
ひっかからない ギョウ虫検査には
それはとっても怖いから
ノーヘルだった
ボロボロだ だけど映画みたいに
校庭のそとへと 逃げ出した
女の子はいる 魚はつれない
沼がなく とても綺麗
無免許である 君は
風を切らずに 走っていった
水色のパラソルに つっこまれ
ひとつ 壊したような
海に 壊れたジープの置いてある
それで逃げた 誰かのバイクを盗んで
もう何も望まない僕は
海を目指した僕は
先生に見つかって 外に逃げる
鉄棒で 逆上がりする
望まないのだ 存在せずに
言葉である 理想に
僕の夢を なしえる
本当に 僕はそとに逃げ出した
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