人の海/番田
潜水を続ける体に、水中眼鏡をかけないと
大きなサメが見えず、
サメである、のはリンゴだと知っている
なにかその、巨大な篭に入った 黒色の
風は行方も知らないが
レッドである、カラフルな黒色の風を
繰り出す手につかめたらと 思わない
僕はここにやってくる風は 知らないのだ
クシャミ、をしながら 僕の苦悩に戻った
パーマ、をかけた、君は 念仏を唱え
苦しみを 出さされて行くように
万歳三唱を 辞してどこまでいく
いろいろなことを、脳内に試行錯誤して
誰か、会えることを祈りながら
街を 歩き続ける
厳重な警戒をしながら、死体に鼻をつままず
爆発的なバブル崩壊を
頭痛と脳腫瘍に レザー服を着た消防車で消しながら
歩行することの、有意義だ
拡大して暴発する足で 鼻紙を探して徘徊される
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