浸かる空/番田 
 

誰もいない道を歩きながら

自分の事について 考えていた

近くに 白い煙が上がっていて
とても綺麗に 思わされた

そうして 頭の中に巡らされていた
なかなかでも、手にできずに
それを手にしたかった そして
煙の中には黒いものも混じっていて
風は、行く先のことを思い描く
そのまま 僕は歩き続けた
窓際の、様々な思考を巡らす
遠く続いていく ひとつのことを
明快な答えの 得たままに
なにかがどうにかなればいいのにと思った

しかし 何かが起こり
苦悩だった かもしれなかった
苦労を抱えていた人生を思う

僕は誰もいないこの水色の道を歩いて
海はどこまで続いていくのだろうと
僕はそこに 立ち続けさせられていた
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