life/noise/impatience/熊野とろろ
 

 周期的ヴァイブレーション
 この路地から未知を痙攣させていく
 浮遊する宇宙、らしきもの
 を尻目にまた歩き出す

 歩みは止まなかった
       カワノナガレノヨウニ
       ニワトリノナクヨウニ
       ウキヨガツヅクヨウニ


“焦っていても仕方がない”


 水面もあぶくのように
 あとにもさきにも
 飛び上がるにも潜るにも
 何の手がかりもなかった

 身勝手なトリップはまずい
 それこそ逃げ場がない!
 少なくともぼくという人間には
 バグが組み込まれているようだ


“日常、よく視てごらんよ現在地”


 
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