幼さ/
かんな
ッドカバーに
顔をうずめる
この、眠りに落ちられず
迎える朝に拾う
似たようなだいだい色は
温度だけがちがう
朝がくると
明日はまた遠のいてしまった
病棟から
明るさをまとった景色を
しれっと眺めながら
昨日の勝手な言い分を
ふり返ったりする
そしてまた
立体クリスタルパズルを手に取ると
今度は
太陽にかざしてみた
乱反射の、その奥に
ひっそりと身を隠した
わたしの、幼さをまた見つけた
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