微熱少年/tutty
 


 みんな懐かしいものなんだけど
 
 僕のIQは低下していく

 ものがたりああものがたりは

 気がつけば似顔絵になっており

 涙はごくプライベイトにかぎり

 河に流れた顔を懐かしむ頃

 まだ恋をしているんだ

 世界を愛してなんかいないよ 」

夢が終われば

朝、洋服が別れを告げて

真空に溶け出した液体に奪われた体温を水を流し

下手くそな口笛を聞いた

燃えていくタバコは無口な人の話す理由

一本足の灰皿

ガソリンが爆発して

真空は圧を増す壁の唯一の可能性を探す

状況の与える制服を着ながらスピードは時計を早め

空間は脳を置き去りにし

乱雑な部屋を我が物顔でサイクルは回り始める

少なくともそれは私なのだ

事実を最初まで巻き戻せば聴こえる鼓動の音は

夢は混ざってしまった

洋服に別れを告げて

空間に着せる

母よ

一瞬は逆立ち

魂は無口

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