季節/戒途
 
季節はいつも変わっていく
今日までの歴史の中で僕が学んだ事はそれくらいだった

あんな風に消えてく花火とか
こんな近くで闇に溶けていった横顔の紅とか

そんなものをひっくるめて
愛すべきモノ達を抱きしめて死んでいくように季節は変わっていく

今、目の前の景色さえ、僕はここに一つも残せない
今、僕が抱えるこんな感情さえ、僕の中にも残せない
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