妄想プロポーズ少女/酸素の枷
坂を上がると神社があるのはどこも一緒
神様は高い所に祭られるのが好きなのかしら
生れつき高い所にいたのに
退屈だから下界に降りて来たっていう話しもあるし
なんならデパ地下なんてどうかしら
色んな食材なんかに囲まれて
喜ぶんじゃないかしら?
まあいいわ
そんな事を考えながらスキップ気分で参ってあげる
お約束のお賽銭
五円がない
やっぱりご縁がないのかも
十円で我慢して
もし御利益がなければ
賽銭泥棒って呼んであげる
期待してるのよあなたには
歴代の人達よりフィーリングが合う感じ
あなたは
どう感じているのか分からないけど
これが運命なのね
じゃあ帰るわ
と、その前に
お賽銭をあげたんだから
お世話にも綺麗なんて言えないわね
その長い布にぶら下がっている鈴を鳴らして
パン!パン!
おばあちゃんになっても幸せにしてくださいね
戻る 編 削 Point(0)