夜明け前/さき
 
で飲む酒
とか
万が一の時のためのアレ
とか
綺麗に見えない涙
とかね


基本的に悪いのは
私じゃないからって
惚けるたびに
嗤われる


猫だって
何年か生きたら
お化けになるんだって


私だって
もうこんなに生きたから
忌み嫌われても
仕方ないって
思いきれないのが
残された
愛しいけれど
めんどくさすぎる
いたらなさ


最近は
切れた期限を
途方もなく
虚ろな心で
撫でまわす


みんな
数えないことに
したらいいのに


って






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