RE:/竜門勇気
倒壊しているビルからは、めいいっぱい張り詰めた横線が間引かれていて私は涙を流します。
訂正され、辟易とされ大きな鍋でぐつぐつ。 ただ腐った寺院です。
枯葉の多く積もった徘徊のある風情にはでたらめのキュウブを置いては他になすすべはなかろうと、書類を書き、眼差しを分類し、まだ何者かを残した境内に火を放ちました。
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三歳の弟はひどく狼狽し熱い、熱いと叫び、ぐるぐると走り回り、私は本堂に火をうつしてはならないと近づく弟の胸を蹴飛ばしては、また近づく弟に片足を上げて「こちに来てはいけん、こちにきてはいけん」と呟いていました。
そんなことを繰り返すうちに弟は動かなくなり
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