仕事という名/茉莉香
 
体が鉛のよう 心に少しずつ重い時間がのしかかる
それでも
貴方と一緒に働いて 共に時間を過ごすことが
一番幸せなのです

心の中のちくりとした感覚は
貴方には幸せな家族がいるからでしょう

時が不思議な流れとなり このまま一緒にいれたらなんて
そんな我侭なことを ふと考えては打ち消し

でもだから 巧くいかないのでしょうか

この気持ちはなんなのでしょうか
恋というにはあまりに
淡すぎて消えてしまいそう

それでも

貴方といると自然に空気を
ゆっくり体に取り込む私がいて

だから もう少し
全てを忘れて揺られていたい

私は結婚するでしょう
貴方ではない 誰かと

それでもやはり ずっとこの
時間の中を 貴方と共に生きていく

それは誰も知らない
仕事という名のもとの

静かな心の交流



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