たゆたう/
あだっち
虚ろなひとみ
おぼろなあなた
しだいに視界は闇へと旅立つ
ゆらゆらゆら
くらくらくら
足元は暗がり
枕元には明日のひかり
暮れていく町並みは
最早昨日へと過ぎ去り
明日へとしか進めない両足
ゆらゆらゆら
くらくらくら
太陽は地面の向こう側に
尽き果てた昼間の喧騒
朽ち果てる無限の闇へと
ゆらゆらゆら
くらくらくら
ぐるぐる廻ることしか知らない星は
僕らを皮膚の上で今日ももて遊ぶ
ゆらゆらゆら
くらくらくら
ゆらゆらゆら
くらくらくら
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