河原のアイス/番田 
 

コンビニでアイスを買って
NTTからドライブに行ってしまった
彼女と友達はサラリーマンを狙っている



どんな思いを社会人になる 僕は
何を持った体で 姿とは
なんだろう 空気の
中に
消えてしまうのだろうか

もうじき
夏の日の真夜中
生ぬるい風の吹く対岸には
タクシーが並んでいる光

出てくるあの中では
どんな顔をしたドライバーが
ナイフを手に考えているのだろう
巡らせているのだろう

どんな自分がいるべきなのだろう 僕の
あるべき毎日
エレキギターを弾いている 音は
風に乗って
聴かせたことのない音 その
知らない誰にも



僕も
中学の時に
買ったエレキギター
だが ひとり
河原で食べた
袋が ぬぐっても全く取れなかった
ネバネバとした
指に 絡みついて


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