河原のアイス/番田
コンビニでアイスを買って
NTTからドライブに行ってしまった
彼女と友達はサラリーマンを狙っている
*
どんな思いを社会人になる 僕は
何を持った体で 姿とは
なんだろう 空気の
中に
消えてしまうのだろうか
もうじき
夏の日の真夜中
生ぬるい風の吹く対岸には
タクシーが並んでいる光
出てくるあの中では
どんな顔をしたドライバーが
ナイフを手に考えているのだろう
巡らせているのだろう
どんな自分がいるべきなのだろう 僕の
あるべき毎日
エレキギターを弾いている 音は
風に乗って
聴かせたことのない音 その
知らない誰にも
*
僕も
中学の時に
買ったエレキギター
だが ひとり
河原で食べた
袋が ぬぐっても全く取れなかった
ネバネバとした
指に 絡みついて
戻る 編 削 Point(2)