太陽の歴史/瑠王
 

二本足で立つ老人の 孤を描いた中枢は
結末の骨をもって 循環の窓を射る

あらゆる愛と憎しみだった形は
一人ぼっちの空に抱かれて
今なお愛と憎しみとして連鎖する

高架下で眠る 鳩達の明日を私は知らない
残されるもの 先に続くものにも
違う明日が訪れ しかし同じ夜に眠る

毎日の食卓でさえ終わりと始まりを司る
パンを食べ終えても
次の朝にはまた新しいパンがあるように
世界は何度も 終わり 始まる

いつか立つ私の 孤を描いた中枢は
結末の骨をもって 循環の窓を射る

それを受けた幾千もの誰かが
次の朝にはまた新しいパンを

これはすべて、太陽の歴史
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