観念的な略歴(と、とりあえず名前をつけておく)/ホロウ・シカエルボク
俺が自分で何かを成し遂げたと思った時は
天にも昇るほど気持ちがいい
俺が自分の中にどんなものも見つけられないとき
濁った湖の底に沈んでいくような気持ち
だけどそんなことを延々と語ってみたところで何になるというのだろう
俺の気分なんて俺の書いてるものとはほとんど何の関係もないのだ
朝昼晩とすっきりしない空の下で、俺はいろんな場所へとゆっくりと移動して
面白い奴に会ったり生真面目なやつに会ったり
腹具合が悪くなるほど嫌いなやつらに会ったりしている
だけどそんな良し悪しについて語ってみたところで何になるだろう
そんな良し悪しはどんな人間の上
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