エスプレッソ/番田
れた対応をするに決まっている
現地人のよう
テーブルでぼんやり食べていると
焼かれたパンはサクサクとしていて
レーズンの入ったパンも
盆に載せて
カウンターでコーヒーを注文し
ミルクを入れるかとうながされた
コーヒーと言っても
こちらではエスプレッソなので
砂糖の入ったコーヒーはほのかな苦みとあいまって
複雑な味を醸し出していた
一階に付属するカフェに入り
青いクレジットカードを使って
ようやく手にした
親指と人差し指をそこにこすり合わせた
切符は大きく
僕をこれからニースへ運んでいくのだと
ロゼをすする労働者が散らばっている席を抜け
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