azure/ひめり
 

瞑想したのちに
色を忘れたなら
溶け入ったあたしの声はどれほどか、
微かに耳には残ったでしょうか?

揺れた水面に鈍い波紋が渡った直後
凋落したあたしの台詞は

何故 出会ったのでしょうかと
言うことでした。

今すぐにでも微塵になってしまうのに
あたしは今を
貴方様に注ぐために生きてしまうばかりなのが

酷く後悔なのです。

ただ物凄く
痛み同様に愛しいだけなのです。


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