思考と今日の雨の中で思うこと/ゆるこ
 
 あらゆる感情の
 埋蔵と伏線に祝福を




Re:髪の毛を食べたけれど、火葬場の味しかしなかった

爪の甘皮だけゆっくり剥がしていくよ
呼吸は乱れても、君を思っていた ってことにしておいて
知らない人間になるよ
ぼくは 誰も 知らない 人間です


Re:認識の甘さにおいて、人体の不思議展

かの子は鉄の香りを撒き散らすまことふしだらな輩であった
それはDNAを証明する血液上の中でもおんなじことであった
黒目がちな瞳を不安げに煌めかせる仕草はふしだら以外のなにものでもなかった

だから電車にひかれたのだろうとぼくは憶測をたてる
彼女はみずからふしだらな鉄に成ったのだと


Re:みずみずしい時雨の宵に

やがて誰かの口元が緩みはじめる
それはコットンティッシュのように優しく触れなければ反応しない触手のようなもので
神経系を手放した子供のようだった
要は条件反射
実験的な目線の中で恋に落ちた


Re:意味不明な羅列を基に構成された電子的イメージ

それは渦であり
閉まりかけたドアをこじ開けようとする
青い固まりだ
 
    それが、私だ


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