空蝉/
リタ。
歴史は自分が生まれる前から動いてて
自分が死んでからも流れていく
自分もセミと同じ
短い命
そんなことを考えながら
お寺の本堂に辿り着いたの
百花爛漫咲き乱れ
香が焚かれて
なんと、空蝉の極楽浄土
いにしえと宇宙を望む天井
何もかも黄金で出来ている
セミに学ぼう
命の赴くまま
この世を謳歌しよう
ここに人ひとり
セミ以下で候より
ここに一首
空蝉の むなしき恋に声上げて 太陽の下 ただ泣けたなら
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