like like like/チャイ
 
あの空き家はまだ
僕らを残している
生きて動くあなたの
変わらない匂いも
そのままで

逃げる歩幅の違いで
見送る種の間も
見ていたら止まっていた
「わからずにいたい」

している間も見ていただけ
何でもないあなたを見た気になった
無いこともわからない
僕が言う

あの空き家
まだ青い自転車を置いたままで
子供の青い空も少しだけ流れる
息だけは続ける
息だけは続ける

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