詩を書く/番田
夏ははじめさせられた
君のカルキはカビていて
水色の何かに触れずにいたい
友達が虫かごへ捨てなかった
ジメジメせずに獲物は死んでいて
君は楽しくないプールで
夏の僕はアスファルトの中で
幼すぎた日々の窓の向こうの
立っている
雷魚は水の上に泳ぎ回る
田舎の家で見た姿を出ていく
甲虫を書こうとしても数日経つ
そして行かないかも知れない裏山に入って
音楽に思えない
かき氷に失って
鼻にそんな風に食べていたものだったが
池の上からヤゴを見て
包みながら
生きていないものをぼんやりと見た
向こうではなく土の君へと
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