四十すぎて/
吉岡ペペロ
月が笑ってら
それがおかしくて
空手の帰り道
おいらも笑ってら
四十すぎて
空手をはじめて
どうなりたいねん、って言うけれど
やばいくらい
汗をながして
なんど水を飲んでも
胃がはちきれるばかりで
渇きは癒されなかった
月が笑ってら
それがおかしくて
空手の帰り道
おいらも笑ってら
どうなりたいかなんて
このからだに聞いとくれ
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