『星にさよなら』/海 猫
 
いつだって私を優しく
包んでくれる

喜びも悲しみも
何も知らないくせにね‥

本当。不思議な存在

そんなあなただから
なんだか無性に会いたくなる夜があって
ズルい私はノッポなビルの階段を駆け上がるの

少しだけ近づいてみるけれど

やっぱり遠い存在ね

あんなに輝いているのに

手にしたものは
空しい時間と色のない恋

ヒールが響く

下りの階段

さよならの音
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