無地/もろ
 

蜂の巣になって
浜辺に横たわる。

風が吹き抜けて
体の中に
塩が溜まっていく

青く吸い上げた松が
影や水滴を落とすので

何とか形を保って
緩やかに
息を吸い込む

繰り返し
日が昇り、沈んで
いつか
その日まで。


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