自由詩な葉っぱ録/風のアーカイブ/海里
 
君は詩を書く海星、いたい?
いくら海が好きでも
湖で海水浴はできない
 
床に沈むあんたっちゃ文学
夢毛の大地に
呼気と吸気の五十音

けれども
わたしは詩人ではないので
何故ならば
まず人ではないので
仕事は
風のテルミンを並べること

鳴き砂の渚に仕掛けをすること

太陽系の太陽風に
ウィンドハープを飛ばすこと

レテの水際では今日も
忘れないで
忘れないでって
忘れな草がささやきを続けている

睡蓮の瞳をしたワニが
詩のリンネだけを拾い集めている

流れの中の螺旋たちから
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